2020年9月23日水曜日

レールスプリッター

おじさん、最近ヘッドフォンアンプを作ろうとしてレールスプリッターではまってしまいました。


オペアンプのICを使おうとするときに最初につまづく負の電圧源。

よくオペアンプの教科書に+5Vと-5Vを作らないといけないなんて書かれています。

おじさんも大学生の時にWebなんてなかったから、どうやって負の電圧を作ればいいのか何か月もなやんだしなぁ。

この負の電圧を仮想的に簡単に作るのがレールスプリッター。


https://nabe.adiary.jp/vgnd


レールスプリッターをつかうと、オペアンプのICがACアダプターなど単一電源で使えます。こんなに便利な回路なのですが、なぜか「定本 opアンプ回路の設計」の本とかにもレールスプリッターのことが書かれていません。なんで?


こんな感じで不安定なレールスプリッターでもよいんですが、

ネットに落ちている回路図はこんなかんじでTIのTLE2426のICを使うものが多いです。

しかしここ数か月、秋月電子でなぜかTIのICが売っていません。


【質問】TI社の半導体製品が生産終了でないのに在庫限りです。どうしてですか?/TIのIC単体を購入できませんがどうしてですか?

[2020/07/21 15:13:44]

【回答】メーカーの方針によりエンドユーザーを特定できない流通経路での販売が禁止されたため、今後の入荷の予定はございません。ご迷惑とご心配をおかけして申し訳ございません。何卒ご理解の程お願い申し上げます。なお、互換品がございましたら是非情報をお寄せください。


ChinaPostから届く、電子工作のキットとかレギュレーターICとかオペアンプとかって結構偽物の部品が届くしなぁ。ダイソーとかで売っている電気小物の回路図も必ずどこか間違えてるし。TIも信頼できるところにしか自分たちの部品を売らないらしい。

米中貿易戦争の影響がこんなところにも来ているのか。


でもレギュレーターもオペアンプもロジックICもオーディオアンプもほとんどのアナログICってTIじゃないか!

なんで正規品が売っている店で正規品が売れなくなるんだよ!

どうやってTIのICを使わずにオペアンプの電源を作ればいいんだよ!

そもそもオペアンプの電源を作るのにオペアンプがいるってなんで??

などいろいろな疑問がたくさんわいてきます。


世の中にはすごい方がいらっしゃいまして、もうとっくにTIのICを使わない、高性能のレールスプリッターを作っている方がいらっしゃいました。しかも、安いし高出力だし、かなりすごい。


http://settembre21x.blogspot.com/2016/05/njm386lm3866v.html


おじさんも大学時代にLM38xがあれば、負の電圧も作れるし、増幅もできるからオペアンプいらないじゃんと思っていたんですよね。

LM386だとTIだけじゃなく新日本無線とか台湾メーカーからも出てるICなので、もうTIのICなんか使わない。



2020年9月10日木曜日

LM380非革命アンプとLM386革命アンプを作る

おじさんみたいなエンジニアは年を取ってくるとアンプを作りたくなるみたいです。

なんでみんなじじいになるとアンプをつくるんだろう?

おじさん、前回のUSB切替機を作ったときに、Kicadの使い方と格安プリント基板の発注方法がわかったので、調子にのってアンプの基板も作ってみました。


以前このブログで紹介した、LM386のICを使った「LM386革命アンプ」とLM380のICを使った「LM380非革命アンプ」の二種類の基板を作ってみました。


LM380非革命アンプ

http://settembre21x.blogspot.com/2013/08/lm380.html


LM386革命アンプ

http://settembre21x.blogspot.com/2013/09/lm386.html


このサイトの情報をもとに基板を作ります。

ユニバーサル基板でアンプを作るととてもめんどくさいので、このプリント基板を欲しいと思っている人、結構いると思うんだよね。

おじさん、人類の資産である回路図と基板データを全部デジタル化。

少しでも世の中のためになればと思っています。


オリジナルと同じように、ユニバーサル基板風に配線するのか、プロっぽくべたグランドにして鋭角にならないように配線するのか迷う。

とりあえず、実験しやすいように、コネクターはACアダプター、3.5mmジャック、ターミナルブロック、配線はユニバーサル基板風にしてみました。


LM380非革命アンプ回路図

LM380非革命アンプ基板

LM380非革命アンプKicadデータ


LM386革命アンプ回路図
LM386革命アンプ基板

いつも、もう少しきちんと作り方をまとめたり、基板の配線すればいいかなぁと思っているのですが、おじさん8割くらい完成するとそこでやる気がなくなっちゃうのです。

秋月電子で革命アンプキットが売れるんじゃないかと思っているのですが、やっぱうれないのかなぁ。


2020年9月8日火曜日

USB切り替え機を作る

 家からのテレワークではどうしてもできない、PCのUSBの抜き差し。

おじさん、このUSBの抜き差しさえどうにかできれば、会社に行かなくてもよいのに・・・・。

USB切り替え機ってちゃんと規格を守って作ると大変なのか、なぜか売っていません。

これ前からずっとほしいのに誰も作ってくれない・・・・・。

なので自分でUSB切り替え基板を作ってみました。


https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-11516/

TLP241というフォトカプラはON時の抵抗が超低抵抗の0.1オームなので、これを使うと小信号系のものは大体何でもON/OFF制御できます。

こんな感じでフォトカプラをアナログスイッチの代わりで使えばよいんですね。



おじさん不器用だし老眼なので、秋月電子で売っているDIPサイズの部品しかはんだ付け付けできません。

知恵を振り絞り、秋月電子で売っている部品だけで回路を作ります。

とりあえず回路図と基板はできた。

kicadのデータはこちら

https://drive.google.com/file/d/1vQ7F435evCeMMdOw_tbZDoyq0ELVTZia/view?usp=sharing


FusionPCBに基板を発注します。

小さい基板ならば10枚5ドルで作れるらしい。

めっちゃ安い。

でも基板は5ドルでできるんですが、送料が15ドルって・・・。


Kicadで秋月電子で売っている部品だけで回路図を作ったり、アートワークする方がはるかに時間がかかりコストが高いので、「秋月電子の部品だけで作るKicadデータ集」みたいなものを公開しているサイトとかないのかなぁ。